2200年以上の歴史を持つスリランカ最大の石窟寺院
遥か紀元前1世紀、シンハラ王朝の王がこのダンブッラの地に戦勝を記念して寺院を建立して以来2200年の歴史を誇る国内最古の石窟寺院。ひんやりとした荘厳な空気と静寂が包む洞窟内には圧巻の157体の黄金の仏像群や、天井一面に描かれた総面積2300m2に及ぶ極彩色の仏教壁画や歴史絵巻が、今も当時の人々の息遣いが聞こえてきそうなほど保存の良い状態で残っています。
全部で第1窟~第5窟まであるダンブッラの黄金寺院。長い年月の中で増築を重ね、歴代の王達に手厚く保護されたこの場所は、今なお人々の心のより所として上座部仏教の聖地の1つとなっています。遥か2200年という私達の想像を超える年月の中で、今日まで続くダンブッラの人々の祈り。改めて仏教信仰への偉大さを感じさせてくれる神聖な場所です。
またダンブッラ石窟寺院入り口から眺める眺望も素敵です。天気がよければ、遠くシギリヤ・ロックまで続くパノラマを眺めることが出来ます。
第2窟:マハー・ラージャ・ヴィハーラ
ダンブッラの黄金寺院の中で最も大きい石窟。壁や天井一面に描かれた圧巻の壁画には、仏陀の生涯やシンハラ王朝の戦いの物語が克明に描かれています。この第2窟に靴を脱ぎ足を踏み入れると、壮麗な色彩を放つ天井画のスケールの大きさと繊細さに圧倒されると思います。
写真撮影が許可はされていますが、仏像に背を向けたり、仏像と一緒に写真を撮るのは厳禁です。慌しくシャッターを押すことよりも、写真は絵葉書に任せて、ダンブッラの石窟内の荘厳な空間が作り出す仏教の宇宙観にどっぷりと身を沈め、ゆっくり心の洗濯をしてみてはいかがでしょうか?